プレイバック by レイモンド・チャンドラー

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左下にあるのは私のOM-10。


"If I wasn't hard, I wouldn't be alive.
If I couldn't ever be gentle, I wouldn't deserve to be alive."

強くなければ生きていけない。
優しくなければ、生きている資格がない。

有名なこのセリフ、マーロウさまのものだったとは!
知らなかったーーーっ。

ただ、「プレイバック (ハヤカワ・ミステリ文庫)」では、最初の部分は「しっかりしていなければ生きていけない」と訳されてます。いつどこで「強くなければ」に変わったんだろ。「強く〜」の方がずっとしっくりくるけど。

この前、「新訳は自分の持ってるイメージを変えられてしまうのでどーたらこーたら」なんて、もっともらしいことを書きましたが、その時私の頭に浮かんでたのは、カポーティやフィッツジェラルドあたりで、実はチャンドラーの小説は大昔に1冊読んだくらいでした。それもどの作品だったのかさっぱり思い出せないくらい。チャンドラーに関しては、言うほど(ていうかまったく)思い入れも何もありませんでした。書いた後に気付いた…。

それはさておいて、「長いお別れ」は多少分かりにくい部分もあったものの、そのストーリーの面白さ故、清水訳に特別不満もなかった、というか細かい部分は気にならなかったんですが、今回一気に読んだ「プレイバック」は、確かに当時の訳では苦しいなと思える部分が目立ちました。例えば「頭の馬の尻尾」とか。ポニーテイルね。そういった単語だけでなく、言い回しとしてもちょっと分かりにくかったり違和感覚える箇所もちらほら。村上訳を読んでないので比べることはできないけれど、ただこの清水さんという人は映画字幕をやってきた人なんで、文章のリズムみたいなのは字幕のそれに近いものがあるように思えました。

で、「プレイバック」ですが、これはあんまり面白くなかった。「長いお別れ」から4年後に出版され、結局これがチャンドラーの遺作になってしまったらしいのだけど、あとがきにチャンドラーにしてはちょっと異色な作品だと説明されてます。その辺はもっと色々読まないと分からないけれど、私自身はストーリー的にちょっともの足りなかったな。謎の女性を監視するように以来されたマーロウ。その女性の過去に何があったのか…っていうのがポイントなんだけど、「あ、そんなもん?」みたいな…。冒頭に書いた名文句以外にもグッとくるセリフが詰まってたりするのだけど、ストーリーとしてはやけにあっさりしたもの。ただ、最後に出てくるリンダ・ローリングに意表をつかれました。彼女とマーロウがその後どうなるのか、チャンドラーはどうさせるつもりだったのか、それがすごく気になるだけにこれが最後となってしまったのは非常に残念!
13:33 | 海外の本 | comments (5) | trackbacks (0) | edit | page top↑
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comments

# ギムレット
物知りマルディちゃんでも知らないことがあったんだぁ、笑

正直、かなり昔に読んだので、チャンドラー作品の内容の詳細は良く覚えてないけど、フィリップ・マーロウの影響で一時期、バーに行けば、ギムレットを頼んだりしてたなぁ。。。 今となっては、なんだか笑っちゃうけど。。。

長いお別れ、さらば愛しき・・・、それにプレイバックも読み直してみますかなぁ。。。
パピさん | 2008/05/27 21:53 | URL [編集] | page top↑
# パピさんこんばんちはー。
私、物知らないんですよー。
へんなこと知ってて、常識ぽいこと知らないのです!
このセリフも有名すぎて、ただの格言ぽいもんかと思ってました。読んでたらいきなり出て来たからびっくりした〜。

「さらば愛しき…」は去年読みました。でも既に忘れちゃったりして…。村上春樹はこれも訳してるみたいですよー。
マルディちゃんさん | 2008/05/27 23:41 | URL [編集] | page top↑
# おはよございます。
>強くなければ。。
私逆にこの言葉がマーロウのっていうことだけ知ってて、でも読んだ事はありませんでした。
ギムレット、とかもそういえばマーロウの。。って覚えた言葉な気がするのに。
どうして読んでないのに周辺情報?みたいな事だけ頭に入って半可通になっちゃってるのか。。ちょっと自分でも不思議になりました。
三五子さん | 2008/05/28 08:25 | URL [編集] | page top↑
# ハードボイルド
「長いお別れ」が私も好きだなあ。
「これがハードボイルドってやつか!」と感動した記憶が。春樹訳は、ハードカバーを買う気にならず、文庫落ちを待ってます。
「プレイバック」はほとんど覚えてない!なんでだろう。読み返そうにも古本屋に売っちゃったかも・・
ちなみに今は「細雪」を読み返していまーすv-87
ひつじ子さん | 2008/05/28 22:10 | URL [編集] | page top↑
# 三五子さん〜ひつじ子ちゃんこんばんはー。
三五子さん

「ジュリアス・シーザー」読んだことないけど、「ブルータス、お前もか」を知ってる…ってのと同じかしら。レベルが違う!?
でもそういうのってありますよね。なんで私知ってるんだろ?みたいなの。歳取るとそんなことばっかのような…。

でも、「長いお別れ」は本当に面白いのでおすすめです! 私は今もーれつにギムレットが飲みたくてたまりません〜v-272


ひつじ子ちゃん

「細雪」とはまた艶っぽいねー。
私は今マーロウさまに首ったけだからv-344他の作品もアマゾン1円〜をねらってみようかと思ってるよ。
チャンドラーの作品はやっぱり「長いお別れ」が強烈すぎて(?)他の短めの作品は忘れられがちなのかもね。
ちなみに、清水訳の「長い夜」は抄訳だったんだって。だから私も春樹バージョンは文庫で読むつもりー。
マルディちゃんさん | 2008/05/28 22:49 | URL [編集] | page top↑

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